
回答者 ひろぽん 麻酔科
回答日時 2010/05/31 19:44
お答えします。
まず、奥様からご本人様に腎移植をする場合、
ご本人様がAB型で奥様はO型ですので、
血液型不一致生体腎移植となります。
基本的にはこの組み合わせの場合、
問題なく移植が出来ると考えられます。
血液型不適合(A⇒B型など)の場合、
移植手術前に血漿交換を行い、
奥様の血液が入ったとしても
血液型不一致による反応が少なくなるような
治療やステロイド投与などの付加的な
治療を前もって行う必要があります。
また、ご本人様は移植後の免疫攻撃を
可能な限り少なくするために脾臓を
同時摘出する必要があります。
しかし、最近は技術が向上し、
生体腎移植に限っては血液型不適合でも
血液型適合移植と同等のレベルで行える
ようになってきております。
ちなみに、生体腎移植の国内における
保険適応では、腎不全になる前の移植は
認められません。
腎不全となり、透析導入となるだけの
レベルにまで到達して初めて考慮される
治療法ですので、
安易に行う者では決してありません。
もちろん全額自費で行われるのであれば
その範疇を超えるでしょうが、
国内で自費医療による生体腎移植を
受け入れる施設はまずないのではないかと愚考します。
(保険適応にならない場合の費用は
全てをひっくるめるとおそらく1千万円単位の金額になります)
保険適応であれば一時的な自己負担はありますが、
最終的には全額保険負担になります。
なお、また、移植適合性試験も保険適応上、
移植手術を受ける患者さんにしかしませんが、
全額自己負担で調べられるのであれば
本人様と奥様、それぞれ約5〜10万円程度の
出費で調べることは可能だと思います。
(腎移植術を前提とした検査の場合、
最初は全額自己負担ですが、
最終的に全額返金されます)